5月~6月の青岸寺庭園は渋いんです
山寺の拝観はやはり秋の紅葉シーズンが一番人気があります。
確かに当寺も秋には色鮮やかな紅葉が楽しめます。しかし実のところ、この青岸寺庭園が最も美しく鑑賞できるのは5月から6月にかけてです。
普段、白砂の代わりに苔で水の流れを表している枯山水庭園ですが、5月~6月になると降水量が増え、苔は一層青々とし、より美しく鑑賞できます。そして何より、この時期の一番のおすすめは、枯山水の庭が「池泉庭園」に姿を変える事です。
梅雨時期など、ある一定以上の雨量がつくと、山の水が流れ出て、庭園全体に染みわたります。そして伏流水となって、蓬莱島の周りに澄み切った池が出現するのです。全国的にも珍しい二面性のある造りで、この庭の最大の魅力と言っても過言ではありません。
雨音に耳を傾けながら、禅寺で心静かに観る庭園風景…本当に渋い。またホームページでもお知らせいたしますが、ご覧になられたい方は断続的に雨が降った後など、是非お問い合わせ下さい。
通常の枯山水庭園の風景
池泉庭園になった風景
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